これからデータ分析の仕事をする。
勉強したのに分析力が上がった実感がない。
データ分析の結果がたくさんあるのに役に立たない。
こういった方におすすめできる本です。
この本を読めば、価値のあるデータとは何か?どうすればビジネスを変えられるか?分析力を向上させる方法、分析プロフェッショナルになるための方法がわかります。
データ分析の価値
分析の価値とは、「その分析により意思決定が改善することで得られる効用」です。
分析の価値 = 意思決定への寄与度 × 意思決定の重要性
データ分析の成果は、高度な分析手法でも、データの規模でもありません。
何がわかったか、それは意思決定にどう役立つのか、それだけなのです。
機械学習など高度な手法で分析してもそれが使われなければただの数値遊びをしていただけになってしまいます。
データ分析でビジネスを変える力
分析力だけではビジネスを変えられません。
データ分析でビジネスを変えるためには3つの力が必要です。
- 見つける力
ビジネスにおいてデータ分析を活用するチャンスを見つける力 - 解く力
分析問題を設定し、過不足なく解く力 - 使わせる力
データ分析で得られた解をビジネスの意思決定に使わせる力
一番いいのは、「見つける力」「解く力」「使う力」の3つの力を身につけること。
データ分析でビジネスを変革するにはこの3つを全て併せ持つことが必要である。
分析力を向上させるための流儀
データ分析をするときは4つの問いを自問自答するようにしてください。
- その数字にどこまで責任を取れるか?
- その数字から何がわかったか?
- 意思決定にどのように使えるのか?
- ビジネスにどれくらい役に立ったか?
これらの問いを自問自答すれば、本来の道を外すことはありません。
分析プロフェッショナルへの道
分析プロフェッショナルの要件として3つが挙げられる。
- 成果指向
プロセス思考に陥ってはいけない。「分析の価値」の尺度を持つ。 - 実績と信頼
成果を地道に積み上げ、信頼を勝ち取る。 - 売り物になる専門性
誰にも負けない得意分野を持つ。
会社を変える分析の力まとめ
データ分析というと、分析手法やビッグデータなどを思い浮かべるかもしれません。
こういったプロセス指向に陥ると良い分析者にはなれません。
この本は、データ分析の本質や基本的な考え方を教えてくれます。
これからデータ分析を仕事でやっていく人は、最初にこの本を読んでおくと良いかもしれません。
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